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PR-10 (生産終了)
無垢ひのき材
「ひのき(桧)」は、マツやスギと同じ針葉樹でして、比較的密度が軽い部類に入ります。オーディオでは「重く・硬い」ことが大切とされ、余り採用されることのなかった素材です。
しかし、先入観なしに
様々な樹種を試聴した結果として、選ばれたのが「ひのき」でした。 ひのき材の音色は「情熱的な表現力のあるボーカル。刺々しさが全くない、優しい音色。それにも関わらず、情報量は十分。低音は、鈍くならず弾力に満ちている。」といったところでしょうか。
★29種類の木材試聴レビューは、
こちら。★
PR-10では、使用する木材がすべて「ひのき」となっています。無垢材のなかでも最高級グレードとなる
「無節材」を用い、
十分な厚み(全面25mm)として設計しました。さらに木目の向きを考慮した組み立てを行うことで、スピーカーとしての音質を最大限に高めています。
45°カット
PR-10の外観の特徴でもある、「45°カット」は音響理論に基づく必然性のあるものです。
回折現象の原因にもなる90°の角を無くし、よりスムーズな音波の拡がりをもたらす45°カットは、
刺々しさのない自然な中高域表現につながりました。
PR-10では、前後両面に45°カットを施しており、理想的な音の広がりとなっています。
何もない空間にポッと浮かぶボーカル再生。
そんな初めての体験に、きっと驚かれるでしょう。
TangBand社製「W3-881SJF」搭載
PR-10に搭載するスピーカーユニットは、
自作スピーカーの世界で評価の高い、TangBand社製「W3-881SJF」です。
この「W3-881SJF」は、数多くあるスピーカーユニットの中でも、
小型ながら十分にフラットな特性をもつ稀有な存在として、スピーカービルダーに愛されています。
その理由は、振動板の「ポリプロピレン(PP)素材」にあります。
不要な振動を抑え、歪率を低くすることができる素材であるポリプロピレンは、振動板として好ましい特性を持っています。
オーケストラのように、たくさんの楽器が一度に鳴るような楽曲も、
全ての楽器を明瞭かつ、自然な音色で表現。
「フルレンジ」とは思えない音を、PR-10は実現しています。
可変バスレフポート
PR-10では、設置環境に合わせたチューニングが可能な、
可変バスレフポートを背面に装備しています。
低音が強調されやすい鉄筋コンクリート造の建物、もしくは壁に近い設置条件などでは、
バスレフポートを1つ塞いで使用することで、キレのある低音質感とすることができます。
また、低音が不足しやすい木造住宅、もしくは部屋の中央付近への設置(フリースタンディング設置)では、
バスレフポートを2つ開けての使用とすることで、適切な低音量感を確保することが可能です。
桧アンカー、各種吸音材でのチューニング
磁気回路の不要振動を制御する「
桧アンカー」のほか、2種類の吸音材を適所に配置したチューニングを実施。
内部配線はOFC導体
内部配線は、オーディオグレード高純度線材の
OFC導体。癖のないニュートラルな聴感特性をもつ配線で、音楽信号をピュアに伝送します。
また、これらを音質の観点から選別した
ドイツ製の銀ハンダで結線しています。さらに
プリント基板やファストン端子を用いないダイレクト結線。
ボーカルのリップ音、吐息すら鮮明に。
価格を超えたリアリティの源泉がこのパーツ選定にあります。
バナナプラグ対応スピーカーターミナル
直径4.5mmの撚線にも対応するスピーカーターミナルを搭載。
5.5sqの導体をもつ極太ケーブルにも対応しています。
(Yラグをご使用の際は8mm以上の内幅のものを推奨致します。)
高品位なパーツをふんだんに使用したPR-10は、スピーカーケーブルの選定にも敏感に反応します。ぜひお気に入りのスピーカーケーブルでお楽しみください。