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第02回 Fostex FE168EΣ搭載バックロードSPの音質と周波数特性
前回、大まかな設計についてお話しました。
今回はその音と特性についてです。
S-004
S-004完成当時は、ユニットをFE126EからFE168EΣ+FT7PRに変更したことが大きなポイントで、当時の試聴感想はそこに着目したものになっています。
<完成当時の試聴感想>
「音は、さすが高級ユニットのバックロードホーン!といえる音でした。
お得意の炸裂するサウンドも奏でられますが、むしろ繊細な音も見事に聴かせてくれました。これはスーパーツイーターや高級板材のお陰ですね。」
「低音も豊かに鳴るように。ただ、ユニットが良くなったのでそのお陰というのが大半な気がします。 スピーカーの設置台を強固な物にすることで、さらに良質な低音域が出てくるなど、(低音域に限らず)「使いこなし」にも答えてくれる優秀な作品となりました。」
このスピーカーは、数年間リファレンスとして使用しており、完成からしばらく経った後のコメントが次になります。
<完成から数年後の試聴感想>
「長い間リファレンスとして使っている本機ですが、いくつか不満点もありました。
特に、空気室を拡張したと言ってもFE126E用の奥行きや形状のままであり、16cm口径のユニットに対しては窮屈なようです。単純な直方体という形状も、高域の濁りを助長しているようでした。
そして、オーディオマニアというのは「more」を望んでしまう性があるようで、低域に関しても「もっと量感を」「もっと迫力を」「もっと深みを」を考えるようになってきました。」
上記コメントでは、空気室や高域の濁りについて言及していますが、一番気になったのは【中低域のピーク】でした。周波数特性としては、こんな感じです。
これは、リスニングポジションでの測定であり、当時はスピーカーから1.3mという比較的近距離で聴いていたと思いますので、ほぼ軸上1m特性と思ってもらって問題ないでしょう。
この周波数特性にあるように、
180Hzと230Hzに+10dBを超える大きなピークがありました。
低音域は30Hzまで伸張し、さすが大型BHといえるサウンドでしたが、この中低域のピークには最後まで悩まされました。
~続く~
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