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1-3 いくらかかるの?


趣味としてのオーディオを始めるには、いったいいくらかかるのでしょうか?
「非常に高価」というイメージがあるようなオーディオ趣味ですが、本当はどうなのか、私、カノン5Dの視点から説明します。


ズバリ「5~10万円」

まず、結論から言うと「システム一式で5~10万円」が必要です。

この金額は、安いと感じましたでしょうか?
それとも、やっぱり高いと感じましたでしょうか?

早速、オーディオ機器の紹介を・・・といきたいところですが、
その前に、この金額をはじき出した理由についてご説明します。


「オーディオ趣味はお金がかかるのか?」

そもそも、オーディオ趣味はお金がかかるものなのでしょうか?

まず、多種多様な趣味の中でも
「道具を(主に)使わない趣味」「道具を(主に)使う趣味」に分かれます。

「道具を(主に)使わない趣味」としては、ウォーキングや俳句などがあります。これは、ほぼ間違いなくお金がかからない趣味です。

一方で、「道具を(主に)使う趣味」は、少なからず初期費用が必要です。
例えば、カメラ無しには写真趣味が成立しないですし、車無しにはドライブ趣味は成立しないでしょう。
そして、多少なりとも上達したら、上位モデルが欲しくなる(新たな出費が生まれる)というのも、この趣味の特徴です。

オーディオ趣味は、紛れもなく「道具を(主に)使う趣味」です。
なので、少なからずお金はかかるものなのです。これは、ご理解頂くしかないところです。


オーディオは特別にお金のかかる趣味なのか?

(この辺からは、私の持論になりますので、他のご意見がある方も多いかもしれません。)

とはいっても、「オーディオ趣味」は何故か特別にお金がかかるもの、という認識をしている方も多いようです。

まあ、確かに「スピーカーだけで1000万円」「ケーブルで100万円」なんていう物(実際にあります)を見聞きしたことがあれば、そういうイメージを持たれるかもしれません。

でも、どの趣味だって、上を見たらキリがないのです。

カメラだって、大判CCD搭載機となれば300万円以上です。
車だって、海外のスーパーカーであれば、2000万円以上でしょう。

ただ、オーディオ趣味の高級機(いわゆるハイエンドオーディオ)は、他の趣味とちょっとだけ立ち位置が違うのが、その「特別にお金がかかる」という世間的イメージを植え付けているのだと思います。


① ハイエンドと一般のモデルが同一線上にある

例えば、ミラーレス一眼で写真撮影を楽しんでいる人に、大判CCD搭載カメラを渡したところでどうでしょうか?
重いし、操作は難しいし、操作を教えてくれる人もいないで、正直代わりになる(もしくはグレードアップ)とは思えません。
カメラの性能としては上がるのですが、(様々なファクターを考えると)それを使いたいと思えるかは人それぞれでしょう。

一方で、オーディオ機器は、(大抵の場合)そうではありません。
ペア3万円の小型スピーカーに対して、ペア100万円の小型スピーカーは十分に代わりになるのです。
どんなに値段が違っても、サイズが同じであれば、使いやすさも(少なくとも音を出すだけなら)同じ。もちろん、音の好みはあるでしょうが、これをグレードアップとして考えるのがメジャーです。

それゆえに、非常に高価なハイエンドオーディオ機であっても、大抵のオーディオマニアはそれを意識する(そして、様々な感情を抱く)のです。


② オーディオ機器の選択で、再生音が決まると思っている

このタイトルを見て「え、違うの?」と思う方も多いかもしれません。
確かに、世間では「機材の組み方」「機材の相性」「この音楽ジャンルに合う機材は~」などと、機材の組合せで音を作るのが主です。

確かに、その機材特有の音、というのはあります。それがオーディオ機器選択の指針であるのも間違いありません。

しかし、機材の選択「だけ」で音は決まりません。
ましてや、高価な機材だけが良い音を楽しませてくれる、なんてこともありません。


最上級のテニスラケットを買ったら試合に勝てるのか? と同じように、
最高級のオーディオ機器も、使い方がままならなければ、良い音を出すとは限りません。

そして、私はこう考えています。
「オーディオ趣味の楽しみは、ハイエンドも入門機も同じ。」


オーディオの楽しみは「違い」「聴く」「メカ」の3つ

先の「1-1 趣味としてのオーディオ」で説明したオーディオの魅力は、3つありました。

「違い」を楽しむ。
「聴く」を楽しむ。
「メカ」を楽しむ。

私は、次に紹介する入門機であっても、これらは十分に満たせると思っています。その結果出てきたのが「システム一式で5~10万円」という価格です。

(大変長くなりましたが、前置きはここまで。)

10万円のオーディオシステム例

10万円というのは、先の「1-2 いろいろなオーディオスタイル」で紹介した「ピュアオーディオ」スタイルを実現するのに必要な値段です。

ここでは、次の3点でシステムを組んでみます。
CDプレーヤー「DENON DCD-755RE(希望小売価格:52,000円)
アンプ  「DENON PMA-390RE(希望小売価格:52,000円)
スピーカー「DALI ZENSOR 1(希望小売価格 ¥43,800/ ペア)

左から、DENON DCD-755RE, DENON PMA-390RE, DALI ZENSOR1

どれも入門機として超定番のモデルで、実力は十分です。実売価格であれば、約10万円の枠に収まるはずです。
これらは、基本的な「ピュアオーディオ」スタイルに則ったシステムなので、使いこなしテクニックも参考になる先例が多いですし、将来的な発展性も十分にあるものとしてオススメです。

<製品詳細>
「DENON DCD-755RE」https://www.denon.jp/jp/product/hificomponents/sacdcdplayers/dcd755re
「DENON PMA-390RE」https://www.denon.jp/jp/product/hificomponents/amplifiers/pma390re
「DALI ZENSOR 1」http://dm-importaudio.jp/dali/zensor/l4/Vcms4_00000578.html



5万円のオーディオシステム例

10万円じゃ、ちと辛い・・・という方にはこちら。

ネットワークCDレシーバー「ONKYO CR-N765(¥66,000)
スピーカー  「ONKYO D-55EX(\26,400)

    
左から、ONKYO CR-N765, ONKYO D-55EX

先の「1-2 いろいろなオーディオスタイル」で紹介した「一体型オーディオ」スタイルになりますね。CDプレーヤーとアンプを内蔵したモデルを用いて、CP比を高めています。先ほどと同様に、実売ベースでは約5万円のセットとなるはずです。

この二機種は、私も使用してその実力を十分に知っています。
値段こそ安いですが、本格的な音が楽しめるシステムだと言えます。

<製品詳細>
「ONKYO CR-N765」http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/premiumcompact/crseries/crn765/
「ONKYO D-55EX」http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/purespeaker/d55ex/



20~40万円のオーディオシステム例

まだ余裕あるよ。という方に向けたシステム。
中堅グレードといえるモデルで、各メーカーのこだわりの技術が投入された製品を選ぶことができる価格帯になります。

SACDプレーヤー「DENON DCD-1600NE(希望小売価格:120,000円)
アンプ  「DENON PMA-1600NE(希望小売価格:150,000円)
スピーカー「DALI MENUET(希望小売価格 ¥145,000/ ペア)

左から、DENON DCD-1600NE, DENON PMA-1600NE, DALI MENUET

先の「10万円の~」とメーカーは同一として紹介しました。この価格帯であれば、挙げた製品以外でも音の好みによって様々な選択ができると思います。

<製品詳細>
「DENON DCD-1600NE」https://www.denon.jp/jp/product/hificomponents/sacdcdplayers/dcd1600ne
「DENON PMA-1600NE」https://www.denon.jp/jp/product/hificomponents/amplifiers/pma1600ne
「DALI MENUET」http://dm-importaudio.jp/dali/l3/l4/Vcms4_00000600.html



3万円のシステム例

いやいや、5万円でもキツイっすよ。という方にはこちら。

パーソナルアンプ「FOSTEX AP15d(標準価格9,800円)
スピーカー  「ONKYO D-55EX(\26,400)

    
左から、FOSTEX AP15d、ONKYO D-55EX

アンプを卓上に置けるような、小型タイプにしました。この手の製品は、海外ブランドのものも多いですが、こちらは大手国内ブランドFOSTEXのものなので安心です。
「AP15d」は小型ではありますが、駆動力は十分にありベテランをも唸らせる実力の持ち主です。再生系(CDプレーヤー)は、スマートフォンやPCで代用してコストを抑えましょう。

<製品詳細>
「FOSTEX AP15d」http://www.fostex.jp/products/ap15d/
「ONKYO D-55EX」http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/purespeaker/d55ex/



1万円以下のシステム例

自分の過去の経験だと、中学生にとって3万円は大金です。
そこで、1万円以下でもオススメできるモデルを選びました。

パーソナルアクティブスピーカーシステム
「FOSTEX PM0.1(標準価格 ¥10,000)

この特徴は、アンプ一体型スピーカーながら、非常に発展性に富んでいることです。左右独立スピーカーならではの自由な設置性に加え、サブウーハーの追加による低音増強も可能です。そして、35kHzまで伸びた最新式のフルレンジユニットが搭載しているのも見逃せないポイントです。

最近は「Bluetoothスピーカー」として左右一体型のものが多いですが、これはオーディオ用途として厳しいものがあります。本格オーディオとして音の調整を楽しむためにも、「PM0.1」のような左右独立のスピーカーを選ぶことが重要です。

<製品詳細>
「FOSTEX PM0.1」http://www.fostex.jp/products/pm01/



さて、だいぶ長い文章になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?

下は1万円から、上は40万円まで。様々なシステムを紹介してきまた。
値段は違えど、どれもオーディオ趣味を楽しむ相棒として十分な実力を持っています。初めての一歩を踏み出す道しるべになれば幸いです。

次回は、ちょっと振り返って、
「オーディオの変遷」についてお話ししようと思います。




  

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