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評論/情報技術ノート > 02.小空間・小音量再生を考える

03.A&Cオーディオ製 高品位ウーハーの秘密


Concept-SOLAの低音部を担当するウーハーは、
オリジナルのスピーカーユニットを開発するA&Cオーディオ社製のものです。

 


A&Cオーディオ社の目指す音は、
「音離れ」「マッシヴ感」「仮想現実」です。

100万円を超える高級スピーカーを開発するなかで得られた技術を凝縮したのが、
このConcept-SOLA搭載の6cm口径ユニットです。


A&Cオーディオ社 フラッグシップモデル Duranty-203




力強く深みのある低音を出すには?

この命題に対して、A&Cオーディオ社は膨大な試行錯誤を伴う研究の末に
「高構造剛性の確保」という解に至りました。


大振幅の低音を扱うウーハーの振動板に高い剛性が求められることを、
改めて説明する必要はないでしょう。

多くのユニットメーカーが、その課題に挑み、
数々の新素材を投入することで振動板の剛性を上げようとしてきました。

例えば、カーボンファイバーなどの高強度繊維を用いた振動板はその一例でしょう。
しかし、A&Cオーディオ社の求める「マッシヴな低音」には、
単なる素材の改良では満足のいく結果にはなりませんでした。


高強度素材を用いても、求める理想的な剛性は得られなかったのです。


振動板は、円錐形をしており、前後方向の振動に対してはある程度の強度が確保できます。
しかしながら、横方向の振動に対しては無防備です。「たわみ振動」「ゆがみ振動」とでも言えば良いのでしょうか。 たとえ、引張強度が大きな素材で振動板を作製しても、その薄さゆえに横方向の応力に対してはフニャフニャなのです。

近年は、サンドイッチ構造により、横方向からの剛性を高めた振動板もありますが、A&Cオーディオ社の求める「マッシヴさ」を実現するには振動板が重くなりすぎてしまいます。 また、単純に剛性を高めるだけでは、非常にピーキーな共振が起きてしまい、これも受け入れられるものではありませんでした。




「構造剛性」という答え

試行錯誤の末にA&Cオーディオ社が見出したのが
「構造剛性」です。

立体的な補強構造を振動板に付与することで、
軽量かつ真に高剛性な振動板が誕生したのです。


構造剛性構造の例(明石海峡大橋の橋脚)


立体的な補強構造は、多様な振動パターンに対して高い剛性を確保することができました。
また、最も応力のかかるとされるコーンネック(ボイスコイルボビンと振動板を接続する部位)をピンポイントに補強することもでき、軽量さと高剛性の両立を達成しています。




極めて複雑な製造工程が必要な構造剛性の付与ですが、ハンドメイドのよる少量生産ゆえにその課題をクリアすることができています。 大手メーカーでは実現出来なかった、新たな再生音の獲得につながったのです。


理想的な剛性が達成された振動板は、従来の低音再生を書き換える表現力がありました。
実在感があり脈動感のある低音、すなわち「マッシヴな低音」を実現するに至ったのです。



Concept-SOLAのウーハーは、6cm口径という極めて小さなものですが、
高構造剛性を誇るA&Cオーディオ社ユニットを搭載したことで、 その低音再生品質は極めて高いものとなりました。










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